ごあいさつ -持続可能な未来と身体への回帰
早いもので、2001年に発足した「プロセス指向心理学資格プログラム」も、「プロセスワーク・ジャパン」を経て、今日の「日本プロセスワークセンター」へと変容しつつ10年目を迎えます。
私の子供時代、元旦の新聞紙面を踊ったのは車が空を飛ぶ夢の21世紀でしたが、現実の21世紀に私たちが目にするのは、環境汚染や100年に一度の経済危機の中で今一つ行き先の見えない世界の姿です。
こんな世情の中、一部の先進的な人々は、「知は個人の枠組を越えて集合的に結晶することでさらに創造的に飛躍する。これこそが持続可能な未来への鍵である。」と提唱し始めています。既に組織等での素晴らしい成功例も報告され、プロセスワークの目指すものにも相通ずる流れを汲む考え方が、次の主流を担う可能性の拡大には大いに勇気づけられます。
一方、これまでの社会からすでに排除されてきた人々の中では、まず個人の枠組を取り戻していくことを必要としている方々が増えているのも事実であり、「身体」を置いた「知」だけがこの流れに乗れば、二極の分断も加速し、真に持続可能な未来は生まれないでしょう。個人における「身体」、地球における「大地」は二極を繋ぐ鍵ではないかと思います。
プロセスワークは、「身体」を心理学に統合しようとしたところから始まった手法のひとつでもあります。折しも、昨年には、創始者ミンデルの最新刊「Earth Based Psychology」の邦訳が「大地の心理学」と題して日本でも出版されました。
センターでは、一昨年に新体制構築を行い、事務所という身体を持つと同時に、まず現時点での理想的なセンターの在り方を決める知的な作業を始めました。昨年は、事務作業の担当者を迎えて事務所の身体を整える作業に入りました。今年度は、運営体制と言う身体の機能をさらに整えつつ、ディプロマプログラムを再開することになります。10周年と言っても、今はまだまだ自らの身体を充実させる時期で、皆様にも見える形でその姿を認識していただけるには至りませんが、次の10年に向けて日本プロセスワークセンターの身体を整え、着実に準備を進める年になるよう、気を引き締めて臨む一年にしたいと思っています。
本年度も、どうぞよろしくお願いいたします。
日本プロセスワークセンター事務局長
横山 十祉子

