解離、スプリッティング、変性意識とエルダーシップ(長老のこころ)
- レベル:
- レベルフリー
- 講 師:
- 富士見ユキオ
- 開催日時:
- 2009年7月20日(月祝) 10:00 - 17:00
- 会 場:
- 都内(お申し込みいただいた方に詳細をお知らせします)
- 参加費:
- 1日につき 21,000円
今日、カウンセリングにおいて「解離」や「スプリッティング(分離/分裂)」が注目されています。いろいろな人格やプロセスが並列あるいは並行して存在していると仮説を立てるプロセスワークは、フロイトの「抑圧」でなく、「解離」を基礎的モデルとしていると言えるでしょう。それはユングの流れを継いだものであり、またサリバンの見方に通じるところがあります。
さて、分離/分裂と取り組むことが難しい理由の一つは、スプリットされたプロセスが変性意識状態の中にあり、日常的自我意識状態から隔絶されていることです。そのため、アウェアネス(気づき、自覚)が欠落し、スプリットされたプロセスは、「憑依」や逆転移、投影同一化、エナクトメント(これらについてはセミナーの中でご説明します)といった形で顕現することになります。変性意識状態で浮上するスプリットされたプロセスには、強烈なエネルギーが秘められていますが、日常的次元に現れるとき、それは暴力や悪といった負の形をとることが少なくありません。スプリットされたプロセスは、盲目的で攻撃的、暴力的な姿を呈するため、取り組みが大変困難です。
しかし、スプリッティングにはマイナス点ばかりでなく、守りや防衛といったプラス面もあります。ですので、こころのある側面を中心的人格、つまり現在の自我人格から分離/分裂せざるを得なかった心の痛みや苦悩に想いを巡らせ共感、コンテインする姿勢が欠かせません。ところで、スプリットされた複数のプロセスを俯瞰的、鳥瞰図的立場からアウェアネスを持って見渡し、見守る主体をプロセスワークでは「エルダー(長老)」と呼びます。スプリットされたプロセス間の癒しには、このエルダー・ロールの存在が欠かせません。このセミナーでは、葛藤、分離/分裂状態にあるすべてのプロセスを、自分の孫のように分け隔てなく見守り支える「エルダーシップ(長老のこころ)」や「Big U, Big You(大きな自分)」について特に学びます。
また、解離、スプリッティング、変性意識との関連で、解離性/境界性/自己愛性人格障害、双極性障害、統合失調症、発達障害、ワールドワークの紛争などについても考えていきます。